『虫の文化誌』

昆虫食に関する本

こんにちは、清田彩です。
このブログでは、私が今までに読んだ本の中から「昆虫食に関する本」の感想を綴っていきます。

昆虫食について本を読んで知りたい!と思っている方のご参考になれば幸いです。

今回感想をお伝えする本のタイトルは『虫の文化誌』(小西正泰、朝日新聞社/1977年)です。

私たちの祖先が地球上に誕生したのは数万年前といわれています。一方で昆虫が現れたのは、遥か昔およそ3憶年前のこと。古今東西の資料の中から、虫と人とが織りなしてきた文化に光を当てています。この本の後に書かれた『虫の博物誌』(小西正泰、朝日新聞社/1993年)と併せてお薦めしたい1冊です。

人類が誕生した時からずっと、虫は常に身近なところにいました。

身近どころか、人に密着して生活するシラミ。その体色は、宿主の人種の体色に応じて変化しているそうです。

「アフリカのニグロやオーストラリア原住民のシラミはほとんど黒色、ヒンズーのは暗黒色、ホッテントットのは橙黄色、中国人や日本人のは黄褐色、アンデス山系のインディアンのは濃褐色、カリフォルニアのインディアンのはオリーブ色、エスキモーのはいちじるしく淡色、ヨーロッパ人のもそれと同じように白っぽいという。」
1960年に発表された論文(『いろいろな人種に寄生するシラミについて』アンドリュー・マレー)から、このように説明されています。

人種とシラミの一定の関係性については、この論文以降もたくさんの研究が発表されていて、シラミの出自を調べることで民族移動の立証ができるということです。

世界中でみられる昆虫食の習慣からすると、シラミはよく食べられているのだそうです。

ニューギニアのモニ族は自分のアタマジラミを好物にしていて、他の地域でも好んで食べられていることが多く、その味は塩からいとのことです。

ちょっと違うかもしれませんが、自分のシラミを食べるのは、自分の鼻くそを食べる感覚に近いものがありそうだと思いました。私が聞いた話では、鼻くそも塩からいらしいです。

シラミにまつわる習俗は各国に広く見られるそうで、特に印象に残ったのは「投げシラミ」です。

北シベリア原住民の若い女性が、自分のシラミを意中の男性めがけて投げつけます。

「私のシラミはあなたのシラミ」

とてもロマンチックな愛の告白儀礼ですね。

日本では、終戦後にアメリカから殺虫剤が持ち込まれたのを機に、シラミは少なくなりました。シラミが珍しくなかった頃は文学の題材として人気があったようです。

舞台は幕末、2人の侍が登場します。

1人は、他人のシラミをもらい自分の体に飼う侍。もう1人は、シラミを茶碗に集めては食べる侍。飼う派、食う派、各々のシラミ論に固執して主張を譲らず、ついには刃傷沙汰におよびます。

芥川龍之介はこの『蚤』という短編で最初の原稿料を得ました。

食ったり食われたり、シラミの話はこの本のごく一部です。

時をこえて世界中の虫たちの話が詰まっている本です。お気に入りの虫を見つけてみませんか。

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この度は 昆虫食通販 Bugs Farm(バグズファーム)をご覧いただきありがとうございます。

昆虫食は 罰ゲーム用、2次会の景品、ユニークなプレゼントとしてはもちろん,
・将来の食料源として国連の専門機関 国際連合食料農業機関(FAO)の昆虫食に関するレポートをみて興味が湧いた。
・単純に食としての虫に興味がある。
・SNS拡散力があるメニューを開発したい。
・面白い栄養成分が無いか研究したい。
・化粧品原料として研究したい。
・薬の原料として研究したい。
などなど、、、 まだまだ、始まったばかりのニッチな分野です。

将来昆虫食が食料の主流になることは無いと思いますが、数多くの選択肢の中の一つとなる時代が来れば嬉しいです。
 
バグズファーム 店主

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