虫を食べて暮らす 10

今年も「セミ会」の季節がやってきた

たしか2003年だったと思う。あの年は記録的な冷夏で、梅雨明けがないままに秋になってしまった記憶がある。あの夏もセミ会はやっていて、公園にでかけたのだが、セミはほとんど採れなかった。あのころはいまのように参加者が多いわけではなく、10名足らずのメンバーで、採れない場合に備えた事前採集なども行っていなかった。せっかく集まったのだからこのまま手ぶらで帰るわけにもいかない。そこで目に入ったのが足元を悠然と闊歩しているガマガエルだった。さらに堆積した腐葉土を掻き分けると太ったミミズたちが跳びはねていた。この年はセミ会とは名ばかりのカエルとミミズの会になってしまった。

 今年のセミ会は7月27日と8月4日の二回を予定していた。二回とも募集して一週間を待たずに40名の定員が満席になるほどで、セミ会人気は年々高まっている。ところが今年は2003年の悪夢の再来かと思えるほど低温の日が続き、日照もほとんどなかった。いつも事前採集でたくさんのセミたちを送ってくれる千葉のNさんからも「不猟」というメールが届いた。さあどうしよう。梅雨明け宣言がなかなかでない天気予報を見ていて、「あれはなんだ!」と思わず叫んでしまった。追い打ちをかけるように、台風6号が突如現れ、予想進路はちょうど27日に関東直撃ではないか。

 そして27日がやってきた。ところが空を見上げると天気予報に反して明るいではないか。信じられない。一天にわかにかき曇り、強風が木々を揺らし、大粒の雨が地面を叩き始めるのも時間の問題ではなかろうか。そう思いつつ集合場所の京王永山駅に着いた。まだ嵐の気配すらない。台風はどうなっているんだ。

 天気もさることながら、今年はこれまでずっと続けてきた大田区から多摩市に会場を移した。来年のオリンピック関連でいつもの採集場所が使えなくなったこともあるが、採集場所を変えた一番の理由は昨年のセミ採り禁止の看板騒動だった。

 そうした経緯をたどりながら、ようやく今年もなんとかセミ会を迎えることができた。集合時間の17時が近づくにつれ、虫取り網を片手に懐かしい笑顔がぞくぞくとやってきた。セミ会の楽しさはむろんセミを美味しく食べることもあるが、なんといっても多くのセミ食仲間と出会えることだ。昨年も参加した小学生の二人の男の子を連れたお父さんもやってきた。一言簡単に挨拶して採集場所へ移動しセミ採りがはじまった。例年通り明るいうちは成虫を採り、暗くなって出てくる幼虫を採った。収穫はやはり少なかった。幼虫はアブラゼミが目立ったが、成虫はほとんどがニイニイゼミだった。今年は時期がかなり遅れているようだ。

 やがて調理施設へ獲物をかかえてみんなが集まってきた。今回のメニューは以下を用意した。

・セミ幼虫、成虫のから揚げ、天ぷら、素揚げ

・セミ幼虫の燻製

・セミ成虫のタコス

・昆虫入りたこ焼き

こちらの会場は調理場が狭いので、みんなに調理の様子を見てもらえないのがちょっと残念。今回は調理担当が作り、出来たものから順に食べていただく。あっという間に皿が空になる。一年ぶりのセミ料理を堪能する常連さんもいれば、セミを初めておそるおそる口にする初参加の人もいる。アンケートをみると薫製がやっぱり一番人気だった。

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