『中国 虫の奇聞録』

昆虫食に関する本

昆虫食について本を読んで知りたい!と思っている方のご参考になれば幸いです。
こんにちは、清田彩です。私が今までに読んだ本の中から「昆虫食に関する本」の感想を綴っていきます。

今回感想をお伝えする本のタイトルは『中国 虫の奇聞録』(瀬川千秋、大修館書店/2016年)です。

中国人と昆虫とのかかわりを、周代から清代ころまでに関する記録から探った本です。

特に深いかかわりのある昆虫6例、セミ・チョウ・アリ・ホタル・ハチ・バッタにまつわる変わったエピソードが紹介されています。

セミのなます、ガのしょうが焼き、アリの塩辛。

いまどきの昆虫料理は凝っているなあ、と思ってしまいそうな品々ですが、意外なことに古代中国の文献に記された料理です。


アリの塩辛は特に古く、秦・漢代以前に帝王が干し肉にのせて食べていたそうです。

日本で稲作が広まりつつあるような時代に、中国の上流階級ではアリの珍味を楽しんでいたということになります。

社会性昆虫であるアリは、その小さな世界に高い関心を持たれていたようです。夢のなかで人間とアリが結婚する戯曲や、助けてくれた人間にアリが恩返しをする童話など、アリの世界に人間社会を投影していたことが伺えます。

中国の文献に残る最古の食用昆虫はアリとハチ、そしてセミだそうです。

漢代の墓からは、死者があの世で使う生活用品を再現した陶器が出土します。出土した陶器のなかには、セミを焼くための焜炉を模したものがあったそうです。

焼き鳥の焼き台のような形で、4〜6匹のセミを刺した串が2本並ぶくらいの可愛らしいサイズです。

セミ専用の調理器具があったということは、特別な食材として好まれていたのではないでしょうか。

セミが特別な昆虫だったということが、装飾品からもわかります。

唐代の閻立本筆『歴代帝王図録』に描かれた歴代皇帝たちの冠には、一番目立つ正面にセミの飾りがついています。セミは最高権力者のあかしでした。

高位の武官たちも黄金製のセミバッジを冠に飾り付けるのがならわしだったそうです。

今となっては樹液を吸って生きることが知られているセミですが、当時の知識人の間では、何も食べずに風を吸い霞をのんで生きていると思われていました。こうした仙人的生活を連想させるセミは高潔のシンボルであり、権力者に重用されたということです。

私にとってもセミは特別な昆虫です。

私が入っている昆虫料理研究会では、毎年夏になると「セミ会」という採って食べるイベントを開催しています。高田馬場と阿佐ヶ谷で毎月開催している試食会では、夏の間はセミづくしの料理を提供しています。

昆虫料理研究会には『カイザーミンミン6491世』という名のセミ怪人がいます。子供向けの昆虫食ワークショップに登場するキャラクターです。彼の額にはもちろん黄金色のセミがついています、ミンミン帝国の皇帝ですからね。


この本に登場する昆虫6例のうち、ホタルだけは食用としていたエピソードがありませんでした。それもそのはず、昆虫料理研究会代表の内山昭一さんによると、ホタルは苦くて食べられたものではないそうです。

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この度は 昆虫食通販 Bugs Farm(バグズファーム)をご覧いただきありがとうございます。

昆虫食は 罰ゲーム用、2次会の景品、ユニークなプレゼントとしてはもちろん,
・将来の食料源として国連の専門機関 国際連合食料農業機関(FAO)の昆虫食に関するレポートをみて興味が湧いた。
・単純に食としての虫に興味がある。
・SNS拡散力があるメニューを開発したい。
・面白い栄養成分が無いか研究したい。
・化粧品原料として研究したい。
・薬の原料として研究したい。
などなど、、、 まだまだ、始まったばかりのニッチな分野です。

将来昆虫食が食料の主流になることは無いと思いますが、数多くの選択肢の中の一つとなる時代が来れば嬉しいです。
 
バグズファーム 店主

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