『食と文化の謎』

昆虫食に関する本

昆虫食について本を読んで知りたい!と思っている方のご参考になれば幸いです。
こんにちは、清田彩です。私が今までに読んだ本の中から「昆虫食に関する本」の感想を綴っていきます。

今回感想をお伝えする本のタイトルは『食と文化の謎』(マーヴィン・ハリス、板橋作美 訳、岩波書店/1994年)です。

世界各地の食文化それぞれにおける食物の取捨選択を、コスト(対価)とベネフィット(利益)のバランスの観点から説明しています。牛食から始まり馬食、犬食など。もちろん昆虫食も、そしてなんと人肉食の原価計算についても語られます。

まずは、インドで牛食が禁忌とされることの理由を探っています。

インドの支配的宗教であるヒンドゥー教の中心は、牛の保護だそうです。

復讐の神シヴァは雄牛ナンディにのって天を駆け、慈悲と子どもの神クリシュナは牛の保護者として描かれています。

牛の世話をすること自体が信仰の一形態であるとのことです。

昔から禁忌だったというわけでは無いようで、ヒンドゥー教最古の聖典ではむしろ宗教儀礼として牛を殺し、食べていました。

人口が増えるにしたがい牛の割合が減ると、牛食習慣が社会的格差を広げてしまうことから牛供儀の禁止へと解釈が変わっていきました。

それに加えて、牛を使ったスキ耕作はインドの土壌と気候に合っていて、トラクターよりも安あがりで効率が良いそうです。食べてしまうより働かせる方が、膨れ上がる人口を養うカロリーが作り出せるのです。

牛を食べるコストの割にはベネフィットが少ない、むしろ食べない方が合理的だと判断されたことが、牛食の禁忌につながったと理由付けされています。

それでは、昆虫食はどうでしょうか。

昆虫食のベネフィットは、重量あたりの蛋白質と脂肪が豊かで栄養豊富だという利点が説明されています。牛肉と遜色ないくらいの栄養価です。

ではコストはといいますと、捕まえやすい昆虫でも多く収穫するには時間も人手もがかかってしまいます。
その地域に他にどんな食物があるのか、相対的な栄養効率が食物として選ばれるポイントになるのだそうです。

私としては栄養価だけなく、採る楽しさや旬を楽しむイベントとしてのベネフィットも推したいところなのですが。

虫を食べないヨーロッパ人は昆虫食に対しておぞましい、バイキンだらけだ、という嫌悪感を持つそうです。大切だから食べないというインドの牛とは大違いですね。

でも、ヒトが特別な地位に進化したのは、身体の器用さと鋭敏な知性が必要とされる食虫性があったからこそ。先祖が食べていたのだから、昆虫への嫌悪感は本能的なものではないと説明されています。

この本にある一文は、昆虫食が語られる際によく引用されているように思います。

「わたしたちが昆虫を食べないのは、昆虫がきたならしく、吐き気をもよおすからではない。そうではなく、わたしたちは昆虫を食べないがゆえに、それはきたならしく、吐き気をもよおすものなのである。」

心にささる名言です。

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昆虫食通販 バグズファーム

この度は 昆虫食通販 Bugs Farm(バグズファーム)をご覧いただきありがとうございます。

昆虫食は 罰ゲーム用、2次会の景品、ユニークなプレゼントとしてはもちろん,
・将来の食料源として国連の専門機関 国際連合食料農業機関(FAO)の昆虫食に関するレポートをみて興味が湧いた。
・単純に食としての虫に興味がある。
・SNS拡散力があるメニューを開発したい。
・面白い栄養成分が無いか研究したい。
・化粧品原料として研究したい。
・薬の原料として研究したい。
などなど、、、 まだまだ、始まったばかりのニッチな分野です。

将来昆虫食が食料の主流になることは無いと思いますが、数多くの選択肢の中の一つとなる時代が来れば嬉しいです。
 
バグズファーム 店主

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