『虫食む人々の暮らし』

昆虫食に関する本

昆虫食について本を読んで知りたい!と思っている方のご参考になれば幸いです。
こんにちは、清田彩です。私が今までに読んだ本の中から「昆虫食に関する本」の感想を綴っていきます。

今回感想をお伝えする本のタイトルは『虫食む人々の暮らし』(野中健一、NHKブックス/2007年)です。

著者が昆虫食研究のために訪れた、アフリカ、東南アジア、オーストラリア、そして日本各地でのエピソードがまとめられている旅の本です。美味しそうなご当地虫グルメが登場します。

世界各地を旅してきた著者ならではの広い視点で、同じような虫を食べている地域それぞれのやり方の違いや、共通点をとらえています。

アフリカ南部のカラハリ砂漠に暮らす先住民は、スズメガの幼虫を子どもたちのおやつにしています。幼虫の体をしごき、ハラワタを絞り出して捨てて、焚き火で焼いて食べるそうです。

「焼き芋のようなアツアツでホクホクの美味しいものだった」

先住民の子どもたちと同じように幼虫を食べた体験から、著者は自身の故郷、岐阜県東濃地方でオオスズメバチの幼虫のハラワタを出す仕草との共通点を見つけています。

アフリカと日本、どちらも子どもたちが自分自身で経験しながらその技を体得していくという点でも同じだそうです。

南アフリカ共和国とラオスという遠く離れた2つの地域では、それぞれにカメムシが好んで食べられているそうです。

カメムシを食べない人から見ると、どちらも「臭いカメムシを食べる人たち」ですが、そのにおいの受けとり方には違いがありました。

南アフリカ共和国では、採集したカメムシに熱湯を注ぎかき混ぜ、徹底的ににおいを取り除きます。この作業中は誰もが厳しい表情をしています。
においをなくすことで、まろやかな脂の味わいを楽しめるそうです。

一方ラオスでは、においを生かして調理します。
そのにおいは「キュー」といって、においの刺激強度をしめす表現らしいです。

「キュー」な香りを生かすことで「マン」味が引き出されます。「マン」はコクのある味わいのことを言うそうです。強調すると「マンマン」になります。

カメムシは「キュー」で「マンマン」な味、と表現されるそうです。

南アフリカ共和国ではにおいを取り除く、ラオスではにおいを生かす、それぞれの調理法の違いから「におい」の受けとり方に焦点を当てています。

どちらの地域でも、カメムシは嗜好品のようなものだそうです。

カメムシのにおいを不快に感じる人とそうでない人がいるのは、漬物の発酵臭が慣れない人には不快に感じることと同じだと著者は書いています。

独特のにおいがするパクチーは慣れればクセになるといいますし、パクチーのようなにおいがするカメムシもきっとクセになると思います。

日本の中をみても、人間と自然のつきあい方の多様さが浮かび上がります。

岐阜県の串原ヘボ愛好会による「ヘボの巣コンテスト」が取り上げられています。

コンテスト会場では「ヘボ」と呼ばれるクロスズメバチが飛びまわり、参加者たちは当然刺されてしまいます。

連れてこられた犬も刺されます。

「ヘボは愛人」と語った愛好会会長も刺されます。

そして誰からともなく塗り薬が差し出される、そんな光景だそうです。

教室にミツバチ1匹迷い込んだだけで大騒ぎするような今の日本で、このコンテストの光景は「なんとも不思議なものだ」と書かれています。

私も先日、似たような気持ちになりました。

乗った電車の中に弱ったセミが1匹、それなりに混雑していたのにセミ周辺だけすかすかでした。

その後向かった先の昆虫食イベントでは、セミ料理に手を伸ばす多くの人々が。どちらも不思議な光景だなーと思ったのでした。

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この度は 昆虫食通販 Bugs Farm(バグズファーム)をご覧いただきありがとうございます。

昆虫食は 罰ゲーム用、2次会の景品、ユニークなプレゼントとしてはもちろん,
・将来の食料源として国連の専門機関 国際連合食料農業機関(FAO)の昆虫食に関するレポートをみて興味が湧いた。
・単純に食としての虫に興味がある。
・SNS拡散力があるメニューを開発したい。
・面白い栄養成分が無いか研究したい。
・化粧品原料として研究したい。
・薬の原料として研究したい。
などなど、、、 まだまだ、始まったばかりのニッチな分野です。

将来昆虫食が食料の主流になることは無いと思いますが、数多くの選択肢の中の一つとなる時代が来れば嬉しいです。
 
バグズファーム 店主

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