虫を食べて暮らす15

奈良県営馬見丘陵公園で昆虫食セミナー&試食会

5時半起床。キャリーバックに食材を詰めながら、用意したリストの項目をひとつずつチェックしていく。現地で手に入らないものばかりなので、眠い目を擦りながら慎重に確認する。昨夜妻が用意しておいてくれた菓子パンを齧りながら家を出る。

この日は奈良県営馬見丘陵公園で行われる昆虫食セミナー&試食会に講師として招かれていた。県立公園の多様な利用促進の一環だという。奈良は二度目だが、高校の修学旅行以来なので、なんと50年以上昔になる。新幹線で京都まで行き、そこで近鉄電車に乗り換えて田原本という駅に着く。そこで今回昆虫食を企画した奈良県まちづくり推進局公園緑地課の山口大毅さんが車で迎えにきてくれた。馬見丘陵公園は奈良で一番広い公園だという。四季折々に様々な昆虫に出会えそうだ。

昆虫食イベントの会場となる研修室にはすでに椅子が定員の50脚余りが並べられていた。山口さんの同僚や友人が手伝いにきてくれていて心強い。試食品のセットの仕方を説明し、私一人表へ出て旬の食材を探した。10月後半のこの時期、丸々と太ったジョロウグモのメスが赤く色づく。婚姻色といってお腹に卵がある印なのだ。揚げるとポップコーン、茹でて塩だと豆の味。林縁に並んで巣を張る習性があるから、短時間で20匹ほど捕れた。今日は採れたて新鮮で美味しいクモを巣揚げで食べてもらおうと思っている。

用意したメニューは以下の7種類になる。

・ジョロウグモ(現地採集)のカナッペ

ジョロウグモを素揚げし、塩をふる

素揚げ中のジョロウグモ

クラッカーにマヨネーズを塗り、ジョロウグモをのせる

・カイコ(都浅黄の羽化直前の蛹)の燻製

チクワを1cm長さに斜めに切り、蛹を差し込む

・イナゴのカナッペ(佃煮味)

クラッカーにマヨネーズを塗り、イナゴをのせる

カイコさなぎとイナゴ

・ハチの子(アシナガバチの幼虫と蛹)のカナッペ(甘味)

クラッカーにオレンジマーマレードを塗り、ハチの子をのせ、グラニュー糖をふる

・サバクトビバッタのドライ(辛味)

大皿に盛る

・コオロギ入りビスコッティ

大皿に盛る

・アゲハのフン茶

お茶パックにフンを入れ、お湯で煮出す

今回は県立公園の多様な利用促進いう意味もあり、主に持続可能な開発目標(SDGs)と昆虫食をテーマに話した。

「目標1:貧困をなくそう」

昆虫養殖による収入がその一助となる。

「目標2:飢餓をゼロに」

昆虫養殖により安定供給が可能となる。

「目標13:気候変動に具体的な対策を」

温暖化の要因である温室効果ガスの削減が急務であり、排出の少ない昆虫食が注目されている。

「目標15:陸の豊かさも守ろう」

家畜用飼料作物の栽培面積の拡大による森林減少や、水の大量使用による砂漠化を、昆虫養殖によって抑制できる。

募集と同時に定員の倍の100名ほどの応募があったという。京都の京エコロジーセンターのときもそうだったが、昆虫食を視野に入れて地球環境を考える人たちがここ数年で目立って増えてきているのを感じる。このところの異常気象がそうした傾向に拍車をかけているように思われる。

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昆虫食通販 バグズファーム

この度は 昆虫食通販 Bugs Farm(バグズファーム)をご覧いただきありがとうございます。

昆虫食は 罰ゲーム用、2次会の景品、ユニークなプレゼントとしてはもちろん,
・将来の食料源として国連の専門機関 国際連合食料農業機関(FAO)の昆虫食に関するレポートをみて興味が湧いた。
・単純に食としての虫に興味がある。
・SNS拡散力があるメニューを開発したい。
・面白い栄養成分が無いか研究したい。
・化粧品原料として研究したい。
・薬の原料として研究したい。
などなど、、、 まだまだ、始まったばかりのニッチな分野です。

将来昆虫食が食料の主流になることは無いと思いますが、数多くの選択肢の中の一つとなる時代が来れば嬉しいです。
 
バグズファーム 店主

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