『昆虫のフォークロア』

昆虫食に関する本

昆虫食について本を読んで知りたい!と思っている方のご参考になれば幸いです。
こんにちは、清田彩です。私が今までに読んだ本の中から「昆虫食に関する本」の感想を綴っていきます。

今回感想をお伝えする本のタイトルは『昆虫のフォークロア』(ルーシー・W・クラウセン、小西正泰・小西正捷 訳、平凡社/1995年)です。

原書の著者はニューヨーク昆虫学会における最初の女性会長だそうです。

昆虫に関する講演を数多く行っていた著者によって、文献に広く散見されていた昆虫の利用法や民話などの情報がこの本に集められました。

昆虫を食べるということに関しては、主にインディアンの習慣が取り上げられています。

一部地域のインディアンたちには、家畜にしているカリブーに寄生する蛆を生食する習慣があったそうです。

その蛆はウシバエの一種で、夏の間カリブーにたかって背中に卵を生みつけます。

孵化した幼虫は皮膚を突き抜けて下に潜り、カリブーの肉を食らって成長します。

多いときには数百もの卵を産みつけられてしまうカリブーもいるそうで、あまり想像したくない光景です。

幼虫期の終わりごろには地面に落ちて蛹になり、そして成虫になります。その際にはカリブーの皮膚にポツポツと穴をあけて出てくるので、毛皮としては使いものにならなくなってしまうそうです。

蛆が大きくなってくると、腫れ物のように盛り上がるので居場所が分かるようになります。その部分を押しつけて、蛆を出して、生きたまま食べたそうです。

私はこれを読んで、駄菓子のプチプチチョコを思い出しました。カラフルな糖衣チョコをプチプチっとアルミ箔から押し出して食べるあれです。

また別のインディアンは、「クー=チャー=ビー」と呼ばれるアブ料理を作っていました。

シギアブの一種を使ってかまどで作る料理で、そのアブの特殊な習性を利用して大量に採れたそうです。

アブの雌は産卵期になると、小川に枝を垂れている柳などの木にとりついて、その下の水に卵を落とします。産卵後も枝にしがみついたまま、やがて一生を終えます。

他の雌がやってくると先客の上からしがみついて産卵して、また他の雌も上からしがみついて…と重なり合ううちに、厚さ数センチにもおよぶ大きなアブの塊になるそうです。

インディアンたちは、川の上流でアブの塊を振り落として、下流に浮かべた丸太に引っかかるようにして大量に溜めて採ります。多いときは1日100ブッシェル(800ガロン)も採れたとのことです。

分かりにくいので計算してみると約3000リットルです。500mlペットボトル6本分のアブが1日で採れるなんて、産卵期を通してものすごい量のアブが採れたのだと思います。

「クー=チャー=ビー」は赤褐色で、冷えてナイフで薄切りできる堅さになると食べごろだそうです。

料理の説明を読んでもまったく味の想像がつかなかったのですが、産卵後の寿命を終えたアブを使っているので、自然との共存を感じる素敵な料理だと思いました。

文献に残された昆虫にまつわる格言も紹介されています。

「一滴の蜂蜜大洋を甘くせず」
「蟻には失うための翅しかない」

「どんな蠅も閉じた口にはとびこまない」

「目前の蠅は隣の畑の象より大きい」

「蠅にすら怒りはある」

「蠅はヤセ馬に一番よくたかる」

海外の格言を会話の中で使えたらおしゃれだと思うのですが、なかなか使う機会がありません。

>昆虫食通販 バグズファーム

昆虫食通販 バグズファーム

この度は 昆虫食通販 Bugs Farm(バグズファーム)をご覧いただきありがとうございます。

昆虫食は 罰ゲーム用、2次会の景品、ユニークなプレゼントとしてはもちろん,
・将来の食料源として国連の専門機関 国際連合食料農業機関(FAO)の昆虫食に関するレポートをみて興味が湧いた。
・単純に食としての虫に興味がある。
・SNS拡散力があるメニューを開発したい。
・面白い栄養成分が無いか研究したい。
・化粧品原料として研究したい。
・薬の原料として研究したい。
などなど、、、 まだまだ、始まったばかりのニッチな分野です。

将来昆虫食が食料の主流になることは無いと思いますが、数多くの選択肢の中の一つとなる時代が来れば嬉しいです。
 
バグズファーム 店主

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