『昆虫考古学』

昆虫食に関する本

昆虫食について本を読んで知りたい!と思っている方のご参考になれば幸いです。
こんにちは、清田彩です。私が今までに読んだ本の中から「昆虫食に関する本」の感想を綴っていきます。

今回感想をお伝えする本のタイトルは『昆虫考古学』(小畑弘巳、角川選書/2018年)です。

「私は虫はさほど好きではない。ましてや専門家でもない」と書きつづる著者は考古学者です。

縄文土器は「縄文時代のごきぶりホイホイ」「こばえホイホイ」と言われるほど、土器中の虫圧痕の発見率が高いそうです。

圧痕というのは、土器の製作中に偶然もしくは意図的にタネやムシが粘土中に取り込まれたもので、そのままの形が残ったそれは「人が作った化石」だということです。

この土器圧痕や遺跡土壌中のムシを探ることで、今までの研究では見えなかった世界が描ける可能性があると伝えています。

土器にたくさん練り込まれたコクゾウムシ、トイレ遺構の土壌から検出されるコクゾウムシ、「どこへ行ってもこいつと出くわすのである」と著者に言わしめるほど、コクゾウムシは尋常ではないくらい頻繁に目の前に姿を現すそうです。

トイレ遺構の土壌からコクゾウムシが見つかるのは、穀物に虫がついても気にせず食べたので排泄物に残ったという説と、食べられないくらい加害されたのでトイレに捨てたという説、どちらも書かれています。

その一方で、土器圧痕として出てくるコクゾウムシは、明らかに土壌中から見つかるものとは様子が違うとのことです。

しかも、偶然入ってしまったとは考えられないほど、土器中にたくさん入っているのです。

今では貯穀害虫とされるコクゾウムシですが、縄文人たちにとっては害虫だったのでしょうか。

縄文人たちは、クリから出てくるコクゾウムシをクリの化身と考えていて、再生を願う意味で意図的に粘土に入れて土器を作った、と著者は考えているそうです。

そして、害虫という現代的な発想で古代を考えるのではなく、先入観を持たずにあらゆる可能性を考えるべきだと強調しています。

著者が土器作りの調査のために訪れたタイやラオスでの、昆虫食エピソードもユーモラスに書かれています。

ムシスナックを求めてコンビニをはしごしたり、覚えたてのラオス語で「コーイ ヤーク キン メンマイ(私はムシが食べたい)」と叫んだり、ついにはムシの話をしすぎて「メンマイ(ムシ)先生」と呼ばれたそうです。

昆虫食が食糧不足を補う未来の食と期待されていることに触れ、それでは過去はどうだったのか、縄文時代に思いをめぐらせています。

「明快に言えることは、縄文時代に昆虫食があったという直接的な証拠はない。しかし、これは縄文人たちがムシを食べなかったという意味ではない」

状況証拠はいくらでもあるといいますが、縄文人の糞石(糞の化石)からはまだムシの遺体は見つかっていないようです。

糞石の研究が進んでいるアメリカでは、先住民の糞石からバッタの脚やノミ、シラミ、そしてダニのような外部寄生虫の遺体がすでに発見されていて、なかでもバッタは食料にされていたと考えられるそうです。

また、中米では噛み砕かれたような形の甲虫や、甘い蜜を味わえそうなミツツボアリに似たアリが発見されています。

コクゾウムシが縄文人の家にあるクリを食べていたということが、たった10年前にはまだ判明していなかったとのことです。

これからも色々なことが明らかになって、きっと近い将来、縄文時代の昆虫食についても新しい発見があると期待しています。

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この度は 昆虫食通販 Bugs Farm(バグズファーム)をご覧いただきありがとうございます。

昆虫食は 罰ゲーム用、2次会の景品、ユニークなプレゼントとしてはもちろん,
・将来の食料源として国連の専門機関 国際連合食料農業機関(FAO)の昆虫食に関するレポートをみて興味が湧いた。
・単純に食としての虫に興味がある。
・SNS拡散力があるメニューを開発したい。
・面白い栄養成分が無いか研究したい。
・化粧品原料として研究したい。
・薬の原料として研究したい。
などなど、、、 まだまだ、始まったばかりのニッチな分野です。

将来昆虫食が食料の主流になることは無いと思いますが、数多くの選択肢の中の一つとなる時代が来れば嬉しいです。
 
バグズファーム 店主

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